

(*この記事は2022年8月24日に配信されました)
受け手の属性やシチュエーションに応じた
伝え方のパターン分けはあるのか?
そんな悩みを解決するための
伝え方の鍛え方を紹介します。
こんにちは、放送作家の村松です。
私はキャリア20年超えの放送作家として
これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」
「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」
など多くの番組制作に携わってきました。
そして20年以上のキャリアで培った
伝える技術を詰め込んだトレーニング講座を
早稲田大学エクステンションセンターで担当しています。
そこで今回は早稲田大学の講座でもお伝えしている
あなたの伝え方を劇的に変えるための訓練方法を紹介します。

と言われることが多い人が、
ちゃんと伝えられるようになる訓練法を紹介します。
この方法を知れば
ダラダラと話したり、書いたりして相手を飽きさせたりしなくなり、
しっかりとあなたのプレゼンを聞いてくれるようになります。
あなたも伝え方についてきちんと体系化されたものを
一度体験するとスッと腹落ちするかもしれません。
気になる方はこちらをどうぞ。
伝え方を訓練するなら知っておくべき2つの方法【放送作家直伝】
結論、「説明」と「プレゼン」の違いを知らないと、
伝わりづらくなります。
なぜなら説明とプレゼンとでは構成の仕方が全く違うからです。
説明とプレゼンとでは目的が全く違います。

極端に言うと
・説明=相手が聞く必要がある内容
・プレゼン=相手はそもそもそんなに聞く気がない内容
というイメージだと思ってください。
あなたは「説明」と「プレゼン」の構成術を使い分けて伝えていますか?
例えば説明の例としては、
新しく買ったIKEAの組み立て式家具の「組み立て方」。
その組み立て説明書です。
あなたが知りたいのは家具の組み立て方ですよね?
もし組み立てられないととても困るので
あなたは割と「前のめりで内容を理解しよう」とします。

知っているかどうかで
伝わり方が変わります。
「説明」する場合の構成方法
大体、I K E Aで家具を買うと
取説の最初に書いてあるのは同封されている部品の種類と数です。
この時に、
取扱説明書がテレビ番組のように
クイズ形式だったりしたらどんな気分になるでしょうか?
1行目にこんな文字があったら・・・
Q:あなたの買った家具に入ってる部品の数は全何種類でしょうか?
ものすごくダルくありませんか?
そんなの良いから早くズバッと教えてよ!という気分になりますよね。

取り扱い説明書では「説明」の構成形式で書いてあります。
「説明」と「プレゼン」の構成方法の違いは?
今度は、テレビ番組で見てみます。
スターを招いたトーク番組だとします。
あなたが知りたいのは、面白そうかどうかです。
あなたのスタンスは
「まだ積極的に見よう、聞こう」とはしていない
という状態ですよね。
I K E Aの家具の組み立てが
「前のめりで内容を理解しよう」というスタンスだったのに対し、
こちらはニュートラル、もしくは
「全然興味がない」というスタンスである可能性が高いです。
そこで多くのテレビ番組の場合は
説明ではなく、プレゼンの構成を使います。

「プレゼン」する場合の構成方法
例えばテレビ場組の冒頭で
こんな始まり方を見たことはありませんか?
今夜は緊急事態勃発!スター@@が問題発言!
そしてスターの親友が登場!知られざる過去を暴露!
するとスターのキャラが崩壊!?
さらには懐かしのグルメ登場に、感激の涙・・・
一体何が!?
こちらの構成は「プレゼン形式」です。

なぜそうなったのか?などの
説明、理由を一切伝えていないことです。
そして
説明、理由を一切伝えていないのはわざとで、
そこにはちゃんとした狙いがあります。
説明、理由を一切伝えていないことで
視聴者に「なぜ!?どうして!?」
という気持ちを巻き起こし、
訳を知りたい=なんだか面白そう!
という感情が起きるのです。
「説明」と「プレゼン」とではこんなにも印象が違う!
仮にこの番組の冒頭を「プレゼン形式」ではなく
「説明形式」で作るとどうなるのか見てみましょう。
この番組は、@と*がM Cを務めるトーク番組です。
毎回、旬なゲストをお迎えして
色々なトークを繰り広げていき、
素顔と魅力を引き出す番組です。
この番組には9つのトーク企画があります。
最初の企画は質問コーナーです。
説明形式だとこんな順番になります。
なんだか番組が全然始まらないし、
ちっとも面白そう!だと思えなくないですか?

「説明形式」と「プレゼン形式」だとかなり印象が違うなぁと
感じませんか?
もしも番組の冒頭が「説明形式」だった場合、
あなたは見たい!と思いませんよね?
同じく、I K E Aの家具の組み立て取説の時に、
もしもクイズ形式だったら
あなたは組み立てよう!とは思いませんよね?

このように相手からするとチグハグな印象になって
伝わらないなぁ・・・
という印象になってしまいます。
スポーツごとに道具が異なるように
伝え方にも正しい道具=構成があるのです。
あなたの伝え方を激変させる! 伝え方を鍛えるために知っておくべきこと
これらの例からも分かるように
「説明形式」と「プレゼン」形式には
受け手の印象に大きな差があることがわかると思います。
注意すべきことは
「説明形式」と「プレゼン」形式があることを知った上で

ということを書く前に検討する
ということです。
伝えやすくするために、あなたが今すぐやめるべきこと
あなたも仕事やプライベートで
何かを発信することが増えてきたと思います。
その時に、何も考えずにとにかく発信してしまうことをやめましょう。
発信するという行動をとる前が肝心です。
ここで最初に受け手の属性を考えてみることをお勧めします。
今回、あなたの発信する相手に対し
あなたが発信する情報は・・・相手が前のめりで聞く必要がある内容ですか?
⇨YESなら「説明形式」
⇨NOなら「プレゼン形式」相手はそもそもそんなに聞く気がない内容ですか?
⇨YESなら「プレゼン形式」
⇨NOなら「説明形式」
というふうに、2つの形式を使い分けていきましょう。
「属性に合わせた戦略」を立てると伝わる!
このように大切なことは
ここで最初に「属性に合わせた戦略」を立てることです。

あなたの伝え方は激変します。
訓練方法として、最初に
あなたがこれから発信する相手の属性を意識すること。
次にそれに合わせた形式の構成を使うと
効果的に伝えることができます。
あなたが情報や企画などを伝える場合は、
「説明形式」か?「プレゼン形式か?」を意識して
属性に分けて使い分けていきましょう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
もしも「なるほど」や「そうだよね」と感じたら
いいねボタンを押していただけますとありがたいです。
皆様からの「いいね」が
これからも筆者が感じたことをシェアしていく温かな後押しになります!
コメント